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2022.03.03

◆幼児教育法の種類◆

保育園や幼稚園において、その園ごとに教育方針があります。
近年幼児教育が注目されており、多くの園が取り入れている状況ですが、
そもそも幼児教育とはどのようなものか。それが与える影響とは何かをお伝えしたいと思います。


【幼児教育の役割】
幼児教育は、次の世代を担う子どもたちが人間として生きる力を身につけられるように、人格形成の基礎固めをする役割を担っています。

また、小学校から始まる学校教育の前段階として幼児教育を捉えれば、知識や技能だけでなく、表現力や思考力、判断力などの学力と、健康や体力などのたくましく生きていく力の土台部分を育成する役割を果たしているようです。
このように重要な役割を担っている幼児教育ですが、家庭では集団での幼児教育ができないという側面があります。

集団教育を通じた幼児教育を求める保護者のニーズが高まっていることから、幼稚園や保育園で実践されるようになってきているようです。


【幼児教育の種類】

≪モンテッソーリ教育≫
モンテッソーリ教育は、医師であり教育家でもあったイタリアのマリア・モンテッソーリ博士が考案した教育法です。

モンテッソーリ教育は、「子どもには、自分を育てる力(自己教育力)が備わっている」という考えが前提とされており、子どもたちの自発的な活動の繰り返しによる成長を大切にしています。
そのため、大人は子どもが自分自身の力を思う存分発揮できるような適切な環境を整えて、子どもたちの自発的で自由な活動を促す役割を持っています。
また、モンテッソーリ教育の具体的な教育方法には「日常生活の練習」「感覚教育」「言語教育」「算数教育」「文化教育」の5つがあります。

モンテッソーリ教育を行っている保育園では、縦割り保育が行われることが多いため、幅広い年齢の子どもたちと関わりたい方や、子どもの自主性を尊重した保育をしたい方に向いているかもしれません。



≪シュタイナー教育≫
シュタイナー教育は、オーストラリアの哲学者であるルドルフ・シュタイナーによって開発された教育法です。

シュタイナー教育は、年代にあわせて教育内容を変えていくことで全体のバランスが取れた人間を育成できるとし、人間の成長を7年ずつ3つの成長過程に分類し、発達段階に合わせて教育を行っています。
0歳から7歳までの期間は、「からだ」を動かし、意思を育む期間とされています。
手足をたくさん動かすことを重視したり、自然の素材で作ったおもちゃを使ったりするという特徴があります。また、正しい生活リズムも大切にしているようです。
心の教育も重視されているため、オイリュトミーやフォルメンと呼ばれる芸術的な活動が豊富と言われています。

一方で、シュタイナー教育では絵本の読み聞かせやテレビを見せることは禁止されており、知的な早期教育も避けられています。
子どもらしさを重視し芸術的な活動を楽しみたい方は、シュタイナー教育を行っている園を選ぶとよいかもしれません。


≪ヨコミネ式教育法≫
ヨコミネ式教育法は、横峯吉文氏が提唱した教育法です。

子どもたちの自立を助ける手法として、4つのスイッチというものが重視されています。
4つのスイッチとは、子どもたちがもつ以下の性質のことを言います。
・競争したがる
・真似したがる
・少し難しいことをしたがる
・認められたがる

これらの性質を意識することで、子どもたちのやる気を引き出していくようです。
また、読み・書き・計算・体操・音楽を通して「学ぶ力」「心の力」「体の力」の3つを育むことで、子どもたちの可能性を引き出していくのも、ヨコミネ式教育法の重要な特徴です。

子どもたちの自立をサポートしたい方や、早期教育を重要視する方は、ヨコミネ式教育法を採用している保育園を選ぶとよいかもしれません。



一部ですが具体例を挙げさせていただきました。
この他にも様々な教育法を取り入れている園が多く存在します。
働き手として、子どもたちにどのようなサポートをしていきたいか、どのような方面で子どもたちの才能を広げていきたいかという部分で、勤務先を選ぶ指標として役立てていただければ幸いです。
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